ターミナル.appでより一層便利なMacに設定する方法

こんにちは!ぐちです。

しばらくアメ車ネタが続いておりましたが、たまには(笑)技術系のネタでも書いてみます!本職はシステムエンジニアですからね!笑

かなり前の記事になりますが下記の記事でもMacに標準インストールされているターミナル.appで使えるコマンドについてご紹介しましたが、より一層便利に使える厳選の小技をいくつかご紹介したいと思います。

ターミナル.app

コマンドラインにて各種操作を行うCUI(Character-based User Interface)クライアントソフトです。キャラクターベースドユーザーインターフェイスとは何だ?と言いますと、文字(キャラクター)のみでコンピュータに命令を送り操作ができる画面といいますか操作盤のようなものです。

普段みなさんがパソコンを使われている際はほとんどの方がGUI(Graphical User Interface)と呼ばれるアイコンやフォルダ、アプリケーションソフトなどが見やすくグラフィカルに描画された画面を使われていると思います。CUIは普段マウス等で操作しているものを文字(コマンド)で操作しましょうというものです。

そのコマンドを入力するアプリケーションのひとつがターミナル.appです。

クイックルックを使いこなす

Macに標準搭載されている超便利な機能「クイックルック」を皆さんご存知ですか?Finderで中身を見たいファイルを選択して「スペースキー」を押してみてください。あら、不思議!ファイルを開かなくても中身をチェックできます。

ただしエクセルやパワーポイントなどでファイル内に図形があるケースは適切なレイアウトで表示されない場合があります。簡易的に閲覧したい場合には超役立ちますね!

本当に便利なクイックルックですが1点だけ惜しい部分があります。それはデフォルトではクイックルック中に文字のコピーができないんです。。前述の通り簡易的に「閲覧」する機能なんですね。デフォルトでは。
冒頭でご紹介したターミナルからとあるコマンドを入力することでクイックルック中に文字のコピーができるようになります。これにより不満点のない完璧なアプリケーションとなります!(言い過ぎ?!笑)

defaults write com.apple.finder QLEnableTextSelection -bool true
killall Finder

はい、終了です。笑
めちゃくちゃ簡単ですよね?上記の2つのコマンドをターミナルから入力するだけです。1つ目のコマンドはデフォルトで設定されている値を書き換えるコマンドです。Enterキーを押してからFinderを再起動する2つ目のコマンドを入力してEnterキーを押すだけです。
もちろん設定値を戻すこともできます。下記のように1つ目のコマンドの末尾をfalseにすればクイックルック中にコピーができない状態(初期状態)に戻ります。

defaults write com.apple.finder QLEnableTextSelection -bool false
killall Finder

スクリーンショット[保存形式]

Macの標準機能のスクリーンショットの保存形式は「PNG」です。実は・・・PNG形式でも全然問題ないんです。笑
設計書とかプロジェクトのルール等で容量の軽い「JPG」に統一するとか決められると毎回形式の変更を行うのがめんどくさかったりします。そんな時に便利なのが今回ご紹介するコマンドです。

先ほどと同様にターミナルから下記のコマンドを入力してください。

defaults write com.apple.screencapture type jpg
killall SystemUIServer

1行目のコマンドの末尾でjpgとしているので実行後にスクリーンショットを撮ると保存形式は「JPG」になっています。元に戻したい場合(PNG形式にする)場合は例によって末尾の「jpg」を「png」にして再度実行すると戻ります。2行目のコマンドで設定を反映していますので実行する際は2つとも必ず実行してくださいね。

他にもgif、bmp、pdfなどにも対応しているようです。

スクリーンショット[ファイル名]

保存形式のカスタマイズが可能になれば残すは保存されるファイル名ですよね。デフォルトではダサいといいますか長ったらしいといいますかいかにも”標準設定”的な「スクリーンショット 2016-08-27 19.47.49.png」という名前で保存されます。これも自由にカスタマイズしちゃいましょう!

例によって下記のコマンドを実行してください。「XXXXXXXXXXXXXXX」の部分がスクリーンショットの拡張子を除いた部分の名前になります。お好きな文言を設定してください。

defaults write com.apple.screencapture name "XXXXXXXXXXXXXXX"
killall SystemUIServer

スクリーンショット[影]

上記2つの設定でスクリーンショットもかなり使いやすくなりましたがあと1つ余計な機能があります。そう!影がつくんです。笑
おしゃれにしたいのはわかりますが往々にして不要なんですよね、この影機能。ということで例によってコマンドでさくっと影が付かないようにしましょう!

defaults write com.apple.screencapture disable-shadow -boolean true
killall SystemUIServer

元に戻したい場合(影付きでスクリーンショットを残す)は1行目のコマンドの末尾をfalseにすると思いがちですが違います。笑 下記のコマンドを実行しましょう!

defaults delete com.apple.screencapture disable-shadow
killall SystemUIServer

まとめ

めんどくさくても我慢しつつ作業を進めちゃうことが多々あると思いますが毎日の積み重ねの時間を少しでも短縮できれば1年間を通して考えた際に大きな時間を生み出すことができます。どこかの偉人が言っていたようが気がします。笑

でもこれって本当にその通りだと僕も思っていて、急がば回れではないですが、めんどくさいことを繰り返すよりも解決方法を考えてから取り組んだほうが結果的には効率が良かったりしますよね。
まずは「何か良い方法ないかな」とか「めんどくさいからさくっとやりたいな」という気持ちに正直になり方法を模索することから始めてみてはいかがでしょうか?

では今回はこの辺で。