タイトルが秀逸!S&Mシリーズ第五弾『封印再度』著者:森 博嗣

こんにちは!ぐち(@bloguchi)です。

最近、スキマ時間さえあれば読んでいるS&Mシリーズの5作目。5作目ともなるとマンネリしそうな感じでしたが、さすが森 博嗣さん!めちゃくちゃおもしろかったです。

封印再度

本作はもうね、タイトルが秀逸で。今までの5作の中で一番『あーなるほど!!!めちゃくちゃウマい!!!』ってなりました。ストーリーとのマッチングやこれが本作の密室を解く上で重要な鍵となることを示唆するタイトルでした。

このタイトルの謎をストーリーから読み解くためだけに読んでもおもしろい1冊です。

ストーリー

50年前に、とある画家が家宝を残して密室の中で謎の死を遂げ、それ依頼秘密は解かれていないんです、そして現代、ふたたび謎めいた密室での事件が起きます。

50年前の事件と深く結びつき、人間が持つ敬いの気持ちなどが絡み合った非常に読み応えのある作品です。

萌絵のキャラクター

ここらへんから萌絵が『味をしめる』といいますか、いい意味で自分の強みを武器として捉え上手く渡り歩いていく様子が描かれています。大学1年生の頃の不器用な萌絵ではなく、しっかり時を歩んできている成長した萌絵の姿が目に浮かびます。

物語だけではなく、登場する人物像も回を重ねるごとに成長し、信頼関係が築かれていく様子がのめり込んでしまう要因の一つかなと思います。犀川自身も他者に向けるそれとは違った萌絵への思いに気付き始めるのでしょうか。

まとめ

マンネリしそうなタイミングを狙ったのか、それとも全体のストーリーの中の一作品でしかないのか、どちらにしてもこの5作目にして折り返し、この配置は秀逸でした。

さて6作目に進もうっと!笑

では今回はこの辺で。